当社は、このたび三重県から「令和7年度国内資源循環推進業務委託」を受注しました。
本業務は、地域資源の循環利用の推進と農業資材である肥料の安定供給を目的とした取組みの一環で、農業集落排水施設から発生する汚泥(集排汚泥)の安全性の確認を行うとともに、普及展開方法を検討します。
■業務の背景
・集排汚泥は肥料原料としてのポテンシャルがあります。
・集排汚泥の肥料としての利用拡大は、肥料の安定供給、農家の肥料コスト低減、農村地域における資源循環型社会の形成、集落排水施設の維持管理費の低減に繋がる可能性があります。
・日本は化学肥料の原料の大半を海外からの輸入に依存し、国際情勢の影響を受けやすい状況にあることから、集排汚泥の肥料としての利用拡大の社会的要請が高まっています。
・全国的には約5割が肥料として農地還元されているものの、近年その割合は横ばいです。
・三重県では、重金属類の農地や植物体への蓄積という安全性への懸念などから利用拡大が進んでおらず課題となっています。
■主な業務内容
・集排汚泥肥料の情報整理(特徴の整理、成分分析等)
・集排汚泥肥料の植物に対する有効性の評価(栽培試験)
・普及啓発方法の検討
・需要調査と利用者の掘り起こし
・地域循環モデルの構築
当社は、茨城県内に圃場(屋外試験農場)と農業専門の室内試験所を有し、お客様の農業関連資材の開発や土壌診断等を支援しています。本業務においても、これまで培ったノウハウと技術を活かし、三重県内での資源循環型社会の構築に貢献してまいります。
■弊社の農業関連試験事業のご紹介
https://www.kankyo-kanri.co.jp/products/agri/