商品概要

【化学物質のリスクアセスメントについて】
特定の化学物質を製造する事業者及び取り扱う事業者には、業種を問わず化学物質のリスクアセスメントを行うことが義務付けられています。

【化学物質リスクアセスメント工程概要】
①化学物質やその製剤の持つ危険性・有害性を特定する
②特定結果から労働者への危険や健康障害が生じるリスクを見積もる
③見積もった結果を基にリスク低減措置を検討する

適切なリスクアセスメントを行うことによって労働者が受ける被害を未然に防ぎ、労働者の健康を守りながらリスク対策を検討し、併せて対策の優先順位をつけることができます。

弊社では、化学物質リスクアセスメント実施方法のご紹介、方法選定のお手伝い、各種環境測定の結果を利用した実測値ベースのリスクアセスメントに係るご相談等を承っております。

ご利用シーン

リスクアセスメント実施義務が発生する状況

①新しい物質を採用またはこれまで扱っていた物質を変更する時
②物質を取り扱う作業方法・手順を新規採用または変更する時
③危険性・有害性に関する新しい情報を入手した時

指針上の努力義務が発生する状況

①化学物質等に係る労働災害が発生し、過去に実施したリスクアセスメント等の内容に問題がある場合
②リスクの状況に変化があったと考えられる場合(設備の経年劣化・作業者の知識経験の変化等)
③過去にリスクアセスメントを実施したことがない場合

これらの状況に加えて、各種環境測定の結果が良くなかった場合(例:作業環境測定を行った結果「作業環境に改善の余地がある/または良好でない」と判定された)に、対策検討の一環として行うこともできます。

リスクアセスメント手法のご紹介

化学物質のリスクアセスメントを行う方法の一部をご紹介致します。

実測値を用いた評価法

対象物質のSDSを利用して有害性等を格付け・特定し、作業環境測定等で得られた実測値を加味してリスクレベルを判定する方法です。

参考:中央労働災害防止協会発行
「健康障害防止のための化学物質リスクアセスメントのすすめ方」

コントロール・バンディングによる方法

【取扱物質の有害性ランク】と【ばく露レベル】の情報を利用する、化学物質の有害性に着目した簡易リスクアセスメントの手法の一つです。厚生労働省等が支援ツールを公開しています。

参考:厚生労働省 職場の安全サイト

【化学物質のリスクアセスメント実施支援】
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/ankgc07.htm#h2_2

【厚生労働省版コントロール・バンディング】
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/ankgc07_1.htm

参考:職場の安全サイト

【化学物質のリスクアセスメント実施支援】
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/ankgc07.htm#h2_2

【厚生労働省版コントロール・バンディング】
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/ankgc07_1.htm

マトリクスによる方法

(負傷・傷病等の発生しやすさ)×(被害の重篤度)=(リスク)として計算する方法

数値化加算法

(負傷・傷病等の発生しやすさのポイント)+(被害の重篤度ポイント)=(リスクポイント)として計算する方法
>

枝分かれ図を用いる方法

(リスクパラメータ)と(リスクの程度/被害の大きさ、頻度、回避のしやすさ等)の組み合わせでリスクを見積もる方法

特長

化学物質濃度測定からリスクアセスメントのお手伝いまで、一貫した対応が可能です。また、実際の測定結果を利用することでリスクの見積もりや評価が実態に即したものになり、併せてより現実的なリスク低減措置の検討や優先順位付けが可能になります。

化学物質の一般的な性質からリスクを推定する手法では、安全重視に偏った過剰な対策、現実的でない対応が必要と判定されてしまう場合があります。作業環境測定や個人ばく露測定の結果を利用してリスクアセスメントを行うことで、リスクを正確に見積もり、より現実的な対策を検討するための判断材料が得られます。

リスクアセスメント実施後のフォローについてもご相談を承ります。

局所排気装置メーカーのご紹介、労働衛生コンサルタントによる対策検討のお手伝い等にも対応しております。

事例・実績

弊社で実施した作業環境測定によって得られた実測値を用いたリスクアセスメントを行い、お客様の社内で実際の計算例を織り込んだ説明会を行った事例がございます。

留意点

化学物質のリスクアセスメントについて知りたい/化学物質のリスクアセスメントが必要かどうか調べてほしい/リスクアセスメントのやり方を知りたい/実際にリスクアセスメントをやってみせてほしい、等のご相談にも対応可能です。