商品概要

橋梁等の塗料成分、または顔料の加工成分には、重金属、PCB、コールタール、石綿など、有害物質が含まれていることが知られています。厚生労働省・環境省・国土交通省が連絡協議などで対策を実施しており、規制を強化する動きも出てきています。

また有害物質を含む塗料が使われている可能性のある建設物に対して、塗装の塗り替え工事等を実施する場合には、事前に塗膜中の有害物質含有量調査を実施することが求められています。また処分の際には受け入れ先の基準を満たす必要があります。

当社は橋梁や建築物から剥離した塗膜中の有害物質について含有試験や溶出試験を行っております。

ご利用シーン

有害物質を含む塗料が使われている可能性のある建設物に対して、
塗装の塗り替え工事等を実施する場合

●調査・分析のタイミング

①塗膜中の有害物質含有量調査(事前調査)
労働安全衛生法等関係法令に基づく対策の必要性を確認するため、剥離等作業を請け負う事業者は、当該塗料の成分を把握する必要があります。また、発注する者は、有害な化学物質の有無について把握している情報を施工者に伝えるほか、塗料中の有害物の調査等の配慮を行う必要があります。

②剥離作業後の処分
塗膜廃棄物は、有害物の調査結果より、産業廃棄物・特定有害産業廃棄物として適切に処理される必要があります。

③塗膜廃棄物が高濃度PCBに該当すると、定められた期限までに処分しなければなりません。

(ご依頼後)調査・分析の流れ

調査箇所の選定等お打ち合わせの後、サンプリングを行います。試料を持ち帰り、均一ににした後、必要項目の前処理・機器分析を行い、結果をまとめ、報告させていただきます。

ステップ1
調査プランのご提案

塗膜調査を実施する上で、管轄行政の通知や過去の実績を踏まえ、適切なプランをご提案いたします。受け取り試料にも対応しております。

ステップ2
サンプリング

飛散防止等、関係法令を遵守しながら、ケレン棒や電動剥離機等を用い、採取を行います。塗膜片を密封して持ち帰ります。

ステップ3
分析

塗膜片を破砕し、分析試料とします。

適切な方法にて前処理、機器分析を行い、結果をご報告します。

特長

当社では現場採取から分析まで一貫して行っております。

確かな精度管理と実績をもって、信頼出来るサービスをご提供いたします。

PCB分析だけでなく、処理についてのご相談も受け付けております。

事例・実績

●2019年度 日野市管理橋梁(鋼橋)塗膜調査業務委託      (日野市)
●2019年度 鋼桁橋りょう調査業務委託             (八王子市)
●2019年度 橋梁塗膜調査業務委託               (練馬区)
●2019年度 令和元年度 交通安全施設等整備工事(県単)その9  (神奈川県横須賀土木事務所)
●2020年度 橋梁塗膜有害物質調査委託             (東京都)

留意点

分析方法や必要試料量の一例です。

関連情報

塗膜の取扱いについては、法令に則った調査を行うことが大事です!

●廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)
https://www.env.go.jp/recycle/waste/laws.html

●ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法
http://www.env.go.jp/recycle/poly/law/

●低濃度PCB含有廃棄物に関する測定方法(第5版)
https://www.env.go.jp/recycle/poly/manual/teinoudo_ver5.pdf

●第4版から第5版へ主な変更内容(参考までに)
https://www.env.go.jp/recycle/poly/manual/teinoudo_ver5_kaisetu.pdf

●高濃度ポリ塩化ビフェニル含有塗膜の調査について(通知)(平成30年11月28日、環循施発第1811283号)
https://www.env.go.jp/recycle/no011220.pdf

●低濃度ポリ塩化ビフェニル汚染物の該当性判断基準について(通知)(平成31年3月28日、環循規発第1903283号、環循施発第1903281号)
http://www.env.go.jp/recycle/1903283.pdf

●ポリ塩化ビフェニル(PCB)早期処理情報サイト〜期限内の安全な処理に向けて〜
http://pcb-soukishori.env.go.jp/