商品概要

事業活動に伴う臭気の対策、大気や河川の環境異臭の発生原因の特定、製品の異臭や食品のオフフレーバ等の製造工程への対策のための基礎資料の取得等、「におい成分の特定」が要求されるケースは様々です。

当社ではこれらの臭気のにおい成分を機器分析と官能評価を組み合わせて特定いたします。

ご利用シーン

ご利用シーンは大きく3つのケースに分けられます。

事業活動に伴う臭気の対策

大気や河川の環境異臭の発生原因の特定

製品の異臭や食品のオフフレーバ等の製造工程への対策のための基礎資料の取得等

(ご依頼後)調査・分析の流れ

発生場所や発生行程の確認、異臭品と正常品の比較、等を実施し対象とする臭気について認知し採取方法や測定方法、濃縮方法の検討し機器分析や官能評価を行い成分の特定を行います。特定できた成分については必要に応じて薬品の購入や寄与度の程度の算出を行います。

ステップ1
状況の確認

発生場所や発生行程の確認、異臭品と正常品の比較、等を実施し対象とする臭気について認知します。

ステップ2
調査分析方法の検討

採取方法や測定方法、濃縮方法の検討します。

ステップ3
分析と結果報告書

必要に応じて

●特定した成分の薬品を入手しにおいを嗅ぎます(薬品の入手が困難な場合もあります)。

●特定した成分の嗅覚閾値濃度を文献調査し臭気濃度の実測値と比較することで臭気の寄与の度合いを算出することが可能です。なお、文献値のない成分については嗅覚閾値濃度を実測も可能です。

特長

嗅げる

特定した成分のにおいを嗅げます(薬品の入手が困難な場合もあります)。

スニッフィング-GCMSの測定をお客様自身で実施体験できます。

嗅覚閾値濃度を測定します。

特定した成分の嗅覚閾値濃度の文献値(現在二百数十種程度)が無い場合は測定できます。

事例・実績

特定したにおい成分

●河川水の異臭「2-メトキシ-3,5-ジメチルピラジン」
●浸出水の臭気「ナフタレンやアニリン」
●河川放流水の臭気「トリクロロアニソール・合成ムスク等」
●淡水魚の異臭「トリクロロアニソール・合成ムスク等」
●畜産場の臭気「硫化物・脂肪酸類・クレゾール等」
●マウスの飼育臭「トリメチルアミン・アセチルピロリン」
●バイオ燃料「脂肪酸類」
●樹脂製品の原料「硫化物」
●エアーフィルター「低級アルコール・アルデヒド類」
●皮膚ガス「アルデヒド類・香料等」

留意点

臭気の発生には生物由来の場合も多くあるため、特に突発的な臭気の発生の場合、時間の経過とともに原因や発生場所等が不明瞭となることが多く、迅速な調査・分析の対応が求められます。