商品概要

シックハウス症候群(シックハウス)とは、建物内の空気が建材・塗料・接着剤等に含まれる化学物質によって汚染されたことが原因で発生する様々な健康障害の総称※です。学校内で発症した場合はシックスクール症候群(シックスクール)と呼びます。
シックハウスの原因となる一部の化学物質を対象に、厚生労働省によって「標準的な測定方法」や「室内濃度指針値」等が提示されています。

一般的なシックハウス測定では、シックハウスの原因となる化学物質の濃度を測定し、得られた測定結果を室内濃度指針値または学校環境衛生基準の基準値と比較します。

※個人差が大きく、特定の建物で発症するかどうかは人によって異なり、また現れる症状も人によって多様で他の病気・疾患と区別しにくいという特徴があります。一般的に、発症の原因となった建物から離れることで症状が改善するとされています。

ご利用シーン

シックハウスの原因となる化学物質の濃度を調べたい場合

シックハウス測定が必要になるのは、主に新築・改築等各種工事後の室内、又は居住中/使用中の建物の室内で、シックハウスの原因となる化学物質の濃度を調べたい場合です。

●工事の特記仕様・工事後の引き渡し条件等に係る各種シックハウス測定、学校環境衛生基準に基づく測定(シックスクール測定、定期検査/臨時検査)に対応可能です。

※特記仕様書の内容が分からない、測定の仕様(測定する化学物質の種類、測定地点数、測定方法等)が決まっていない、等の場合でも仕様の検討・測定内容のご提案から承ります。ご相談下さい。

(ご依頼後)調査・分析の流れ

シックハウス(シックスクール)測定を行う際には、管轄省庁はどこか/対象建物の種別と用途は何か/測定するべき物質はどれか/どの採取方法を採用するか等、様々な条件を考慮して適切な仕様を決定する必要があります。

仕様決定後、測定日程を調整し、測定を行います。測定結果は、必要に応じて試験成績書・測定地点図・現場写真・測定結果報告書等の体裁でお届け致します。

 

ステップ1
お問合せ・お申込み⇒仕様を検討

●特記仕様書等の資料から測定する物質・測定点数・測定方法等の仕様を確認します。

●シックハウス測定に関する仕様書がない又は情報が不十分、特記仕様書や各種資料類を突き合せた際に内容が矛盾している、等で仕様が確定できない場合は、施工主や自治体の意向、建物の種類、管轄省庁等の情報を確認・考慮して測定仕様を検討・協議します。

ステップ2
仕様①:測定する物質を選定

●13物質について「室内濃度指針値」、総揮発性有機化合物(TVOC)には「暫定目標値」が策定されています。
●学校環境衛生基準では6物質について「基準値」が設定されており、キシレンを除く5物質の基準値は室内濃度指針値と同値です(2020年7月現在)。

ステップ3
仕様②:測定方法・採取方法を決定

【測定方法】
●新築住宅法(新築法)
 室内の化学物質の最大濃度を推定するための測定方法です。部屋を一旦換気してから閉め切り、その後5時間以上経過してから測定を行います。

●居住住宅法(居住法)
 平常時(生活中・通常利用中等)の化学物質濃度を測定する方法です。居住者や利用者が普段通りに部屋を使っている間に測定を行います。

【採取方法】

●吸引方式(アクティブ法):厚生労働省が標準的な採取方法として指定する方法で、シックハウス測定の対象となる14物質全ての測定が可能です。捕集材とポンプを利用して対象物質を採取する方法です。

●拡散方式(パッシブ法):アクティブ法と同等以上の信頼性が確保できることが認められた方法の一つです。測定する室内に捕集材をセットし、一定時間置いておくことで対象物質を採取します。基本操作が簡単でミスやトラブルが起こりにくい、音を出す機材を使わない等のメリットがあります。

※パッシブ法に限り、当社から測定機材等をお貸ししてお客様に採取を行って頂く方式にも対応しております。予算を抑えたい、工事日程の都合でいつ測定できるか直前まで分からない、測定地点が多くアクティブ法では対応できない等の事情がある場合にお勧めしております。まずはご相談下さい。

●その他:容器採取法/検知管法/簡易測定法 等

 測定する物質と測定方法・採取方法・採取時間の組合せにより、測定に必要な日数やスケジュールが異なります。

ステップ4
測定日決定⇒測定実施

●施工完了や引き渡し・竣工検査等の予定を考慮して測定日を決め、事前に決定した仕様を基に測定を行います。

※可能であれば、工事完了直後及び周辺・建物の外気取入口付近等室内への影響が考えられる場所の工事が行われる時期を避けて設定します。
※手直し工事等で測定直前に塗料や接着剤を使用した、測定当日に部屋周辺で大量に塗料を使う予定がある等、事前に化学物質濃度が高くなると予測できる状況が確認された場合は、測定の延期等をご提案させて頂くこともあります。

ステップ5
測定結果報告・納品

●測定結果については、分析結果を記載した試験成績書、測定地点図、現場写真、測定結果報告書等の体裁でお届け致します。

※室内濃度指針値または基準値を超過していた場合は、納品物をお届けする前に先行して分析結果のみご連絡致します。

特長

変則的な測定についてもご相談を承ります。

工事工程の都合によって測定時間を変えたい、室内濃度指針値や基準値が設定されていない物質も一緒に測定したい、場所によって複数の採取方法を使い分けたい、等のご要望についてもご相談を承ります。

室内濃度指針値または基準値を超過した場合、化学物質低減対策後の再測定についてもご相談を承ります。

●引き渡し条件に「室内濃度指針値未満/基準値以下であることを確認して引き渡し」等の記述がある場合の超過地点再測定にも対応致します。
※測定内容に応じて別途お見積りとなります。

事例

●シックハウス測定に加えて騒音測定・臭気測定等の各種環境測定が要求されるタイプの工事案件にも対応しております。まずはご相談下さい。
●改修工事やリフォームの前後でシックハウス測定を行い、工事前後の室内空気中化学物質の変化を確認する案件も承っております。
●簡易モニターや検知管を用いてスクリーニング調査を行い、室内の化学物質濃度が高いと考えられる部屋を選んでシックハウス測定を行うことも可能です。