商品概要

ダイオキシン類とは、ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン、ポリ塩化ジベンゾフラン、コプラナーポリ塩化ビフェニルの総称です。これらの物質は非意図的に生成したものであり、毒性が高く、適切な管理および排出量の削減が求められています。一方、環境分析で取り扱うダイオキシン類は極微量であるため、高度な分析技術と品質管理が要求されます。

国内では、ダイオキシン類対策特別措置法により、環境基準や排出基準、廃棄物の処理等が定められています。また、労働安全衛生規則により作業環境中のダイオキシン類測定が定められています。

ご利用シーン

環境実態調査

環境中のダイオキシン類汚染の状況については常時監視しなければならないほか、特定施設からの排出量の把握、また条例に基づく規制基準との適合状況の確認が必要です。

廃棄物の処理

廃棄物焼却炉から発生したばいじんや燃え殻、汚泥等を処分・再生する場合は、ダイオキシン類の量が環境省令の基準以内であることが必要です。

焼却施設の解体

焼却炉の解体を行う際には、ダイオキシン類の測定が必要になる場合があります。

作業環境測定

廃棄物焼却施設内作業においては、ダイオキシン類ばく露防止対策要綱で定める調査が必要です。

(ご依頼後)調査・分析の流れ

ステップ1
実施計画の作成・サンプリング

ご依頼いただいた内容をもとに、サンプリング地点の選定や日程の調整を行います。採取に使用する器材の管理にも細心の注意を払います。

ステップ2
前処理操作

採取した試料からダイオキシン類の抽出を行います。得られた抽出液は、精製操作を行い、妨害となる物質を除去します。媒体ごとに実験室や器具を使い分けることによって、コンタミネーションを低減しています。

ステップ3
測定・解析

高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計で測定を行います。複数のキャピラリーカラムを組み合わせてダイオキシン類を分離、定量します。

特長

●ISO/IEC 17025に適合した試験所
●環境省受注資格審査の認定(一般環境大気、公共用水域水質、地下水質、土壌、底質、排出ガス、排出水、ばいじん及び焼却灰その他の燃え殻、作業環境)
●特定計量証明事業の認定(MLAP)

弊社はダイオキシン類分析のリーディングカンパニーとして、信頼性の高い結果を報告致します。
試料採取から結果報告まで、経験豊富なスタッフが対応しております。
試験方法や納期について、お気軽にご相談ください。