商品概要

環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)は、内分泌系の働きに影響を与え生体に障害や有害な影響を及ぼす物質として、1960年代から世界的に問題視され調査・研究が行われてきました。日本では、環境省が1998年に「環境ホルモン戦略計画SPEED’98」を策定し、実態調査やリスク評価に取り組みました。現在では、「EXTEND2016」というプログラム名でリスク評価等に取り組んでいます。
当社では、SPEED’98策定当初から、分析方法開発や測定調査に携わってきました。

<分析項目>
アルキルフェノール類(ノニルフェノール、4-t-オクチルフェノール、4-t-ブチルフェノール、4-t-ヘプチルフェノール)、ビスフェノールA、フタル酸エステル類、2,4-ジクロロフェノール、ベンゾフェノン、トリブチルスズ、17-β-エストラジオールなど

ご利用シーン

環境水または底質中の環境ホルモン物質の存在状況の確認

自然環境中における環境ホルモン物質の経年変化のモニタリング

(ご依頼後)調査・分析の流れ

ステップ1
調査計画の策定

お客様の目的をヒアリングし、サンプリングから結果報告までの計画を策定します。

ステップ2
サンプリング

調査対象項目の特性に合わせて、専用容器に試料を採取します。
当社から専用容器をお送りし、お客様に試料を採取していただくことも可能な場合もございます。

ステップ3
分析

調査対象項目ごとに試料を前処理し、機器分析を行います。

前処理例 :固相抽出、溶媒抽出、誘導体化など
機器分析例:液体クロマトグラフ質量分析装置(LC/MS/MS)
      ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)

*外因性内分泌攪乱化学物質調査暫定マニュアル、下水道試験法、要調査項目等調査マニュアルなどの方法に準拠して分析を行っています。

特長

超微量分析のニーズに対応した分析

環境ホルモン物質には、熱可塑剤(例:フタル酸エステル類)など、身近に存在する物質が多く含まれます。そのような物質を低濃度分析するため、クリーンルーム化した分析室においてコンタミネーションを管理し、環境ホルモン分析を行っています。

事例・実績

●環境省 平成20年度化学物質環境実態調査報告書