商品概要

製品や部材をマイクロチャンバー内に設置したのち、指定の温度(最大250℃)で試料を加熱します。この時に試料から放散する揮発性有機化合物等を評価対象成分に応じた吸着管に捕集します。加熱脱着や溶媒抽出等の操作を経て、GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)やHPLC(高速液体クロマトグラフ)等の分析機器により分析を行います。

ご利用シーン

製品開発やクレーム対応において、製品や部材を加熱した時に放散するアウトガスを評価したい場合に用います。

また、マイクロチャンバーは、一部のISO規格、RoHS指令(※1)、REACH規則(※2)等で採用されています。その方法に準拠し、材料の確認、製品評価、クレーム品等の対応を行うことも可能です。

※1)欧州連合(EU)の「電気・電子機器における特定有害物質の使用制限に関する法律」

※2)欧州連合(EU)の「科学物質の登録・評価・認可・制限に関する制度」

(ご依頼後)調査・分析の流れ

対象の製品、部材等の確認を行います。お客様と協議し使用環境条件等を確認し試験設計を行います。見積の提示、契約後に評価試験を着手いたします。オーダーメイド試験となる場合が多いので、実際に試験を行ってみて課題や改善点が判明することも多く、試験はお客様と協議しながら進めていく場合もあります。

ステップ1
試験設計

評価目的、ご予算、評価対象製品の特性に合わせた試験方法や評価方法を、お客様と協議をしながら設計致します。オーダーメイド試験の場合は必要に応じて試験計画書を作成して詳細な協議を行い試験仕様を決定していきます。

ステップ2
お見積り及びご契約

試験仕様に従ったお見積もりを提示致します。ご予算に合わない場合は、試験仕様について協議し変更を行います。ご予算的に評価目的が達成できない(当社が結果に責任を持てない)と判断した試験は実施致しません。

ステップ3
分析と結果報告書

試験設計に合わせて分析を行います。対象品に応じ、複数ロット、またクレーム品では標準品とクレーム品の分析を行います。分析条件等をとりまとめ結果報告書をご提示致します。

特長

・高分子材料等から放散する中揮発性化合物(VOC)の分析が可能

・チャンバーを4つ装備し同時サンプリングが可能

・従来のチャンバーよりマイクロチャンバーは安定した環境条件でサンプリングが可能