皆さんこんにちは!今日も「はかって」いますか?
え?「何を?」ですって?私たちの身の回りは「はかる」であふれているじゃないですか。
私たちの生活の中の「はかる」
朝起きたら、「今日は本社に行くから8時に家を出れば大丈夫」と時間をはかり、ちょうどよい濃さになるようにお茶の葉やコーヒーの量をはかって淹れ、100グラム58円の鶏むね肉を何グラム買うか悩み、風呂上がりには体重計に乗ります。そうそう、新型コロナウイルスが流行してからは、毎朝体温をはかるのも日課になりました。
「はかる」ということ
こんなふうに私たちの生活は「はかる」ことだらけですが、その結果は、“5.6 cm”、“2 L”のように“数値+単位”で表されます。
何を「はかる」のかで基準となる単位は決まっており、しかも(ほぼ)世界共通で通用します。だからこそ、商取引がスムーズに行われ、農業・工業生産や科学技術などが進歩してきました。
でも、例えば1 L入りのはずなのに950 mLしか入っていない牛乳、10 m短い距離で切り替わるタクシーメーター、改ざんされた工場排水の分析結果…なんてことがあったらどうでしょう?疑心暗鬼な毎日に、うんざりしそうですね。ここに挙げた以外のものも含めて考えると、適切に「はかる」ことは、
1.ごまかしのない商取引
2.品質の高いものづくり
3.科学技術の発展
4.安全・安心な生活の確保…
などと密接につながっているんです。
はかるお仕事
日本では、「適正にはかる」ことを目的とした「計量法」という法律が定められています。この法律では、長さ・質量・体積…などを対象とした「一般計量」と水・大気・土壌中の物質濃度や騒音などを対象とした「環境計量」のふたつの分野が定められており、私たち環境管理センターは「環境『計量証明』事業所」として事業登録をしています。
…「計量証明」という言葉が出てきましたが、「計量法」によると『何かを計った結果に関して、公に又は業務上他人にそれが真実である旨を数値を伴って表明すること』であり、「計量証明事業」は、『証明行為を反復・継続して行うこと』とされています。
私たちの会社の例でいうと、「この河川水に含まれているふっ素濃度は“0.1 mg/L”でした。 この結果で間違いありません!」といって分析結果をお客様にご報告するのが『計量証明』、これを仕事として行っているのが『計量証明事業』となります。「環境計量」の役割は、「商取引のため」というよりは「安全・安心な生活のため」という意味あいが強そうですね。
環境計量
「環境計量」では、水や土、大気…などを測定対象としています。これらはさまざまな物質を含んでおり、変化しやすいという性質のため、どのように「採取し」、「試験室に持ち込み」、「前処理した」か…などが信頼性の高い結果報告のためにはとても重要です。そのために私たちが何をしているのかなどはおいおいお話しできればと思います。
私たち環境管理センターは、「安全・安心な生活のため」に果たしている「環境計量証明事業所」の責任の重さをかみしめながら、今日も環境問題の最前線に立っています。