放射性物質とは

放射性物質は「懐中電灯」とよく比較されます。放射能(電球のワット数)はどこにあっても変わりませんが、放射線(光)は放射性物質(懐中電灯)の近くでは強く、離れると弱くなり、遮ることもできます。

放射能の減衰

時間が経てば放射性物質の量が減り、放射能も弱まります。こうして放射能が弱まり、はじめの半分になるまでの時間を(物理学的)半減期と呼びます。

放射能の種類

放射能には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

種類ごとの透過力

放射能の種類によって、透過力は異なります。α線は紙で止まりますが、γ線やX線は鉛や厚い鉄の壁でやっと止めることができます。

最後に

放射線や放射能と聞くと「怖い!」というイメージが強いでしょうか?確かに大量の放射線を一度に浴びてしまうと健康影響や酷い場合には死に至ることもあります。
けれども、法律で定められた基準(一般公衆:年間1mSv、職業被ばく:年間50mSvかつ5年で100mSv)をしっかり守っていれば、放射線による発癌リスクは、生活習慣(塩分過多、運動不足、肥満、喫煙など)による発がんリスクよりも低いくらいです。
怖がりすぎず、怖がらなさすぎず、放射線についての正しい知識を持って、「放射線を正しく恐れる」ことが大切です。(技術センター・飯島)