●建材製品中のアスベスト
アスベストは、多種多様な優れた特性から建設資材、電気製品等3000種を超える様々な用途に幅広く使用されてきました。
特にその9割以上が建材製品に使用されています。
また、いわゆるアスベスト飛散レベルの分類は、あくまで発じん性の1つの目安に過ぎません。作業方法など他の要素により実際の発じんの程度は大きく変わってきます。施工方法や自治体の判断によっては作業時の隔離養生等が必要となり、工期・対策費用に大きく影響します。有資格者による適切な事前調査が必要です(目視調査にて、「アスベスト含有みなし」と判断する場合もあります。)。
一般的な調査の流れは以下になります。
設計図書調査
設計図書をチェックし、アスベストを含有している建材を抽出します。
目視調査
設計図書との整合性、また設計図書では判断できない箇所などを現地で確認します。
アスベスト含有が不明な場合、サンプルを採取し分析を実施します。
JIS A 1481-1 は試料到着後、約5日で速報致します。
JIS A 1481-2及び-3にも対応しております。
※ご依頼状況により納期が多少変動致します。短納期をご希望の場合はご相談下さい。
結果報告
お客様の目的に応じて報告書を作成いたします。
含有率分析結果、建材のアスベスト含有情報、図面、現場写真などを添付いたします。
報告書イメージ(「一般社団法人 JATI協会」アスベスト有無に関する事前調査結果報告書モデル様式を使用)
●技術トピックス
・ムービングラボによる現場測定
モニタリング車両によるアスベストの現場分析に対応いたします。
採取後、約20分 で含有の有無を判定できます。
・日常管理
アスベスト含有建材が使用されている建物は、安全という観点での管理が必要となります。日常管理を含めた建物の調査フローは、こちら をご覧ください。当社では、個々の建物に応じ、チェックポイントを整理した管理作業マニュアルの作成も承ります。
・分析
アスベストモニタリングマニュアルに対応しております。
JIS A 1481での分析にも対応致します。
アスベスト6項目以外のウィンチャイト、リヒテライトの物質についても分析しております。ぜひご相談ください。
●関係法令・用語集など
「石綿障害予防規則」厚生労働省
・材料名、商品名からの調査方法
「目で見るアスベスト建材(第2版)」国土交通省
「石綿(アスベスト)含有建材データベース」国土交通省・経済産業省
・建材分析に使用する機器
X線回折装置、位相差顕微鏡(光学顕微鏡)
現場担当者や新人教育向けの勉強会等への講師派遣を承っております。法改正が多く教育が追いつかない、一度基礎から分かりやすく教えてもらいたい、といったお悩みをお持ちの方、是非ご相談下さい。
弊社は資格取得だけでなく、定期的に建材サンプルを使った勉強会を行うなど日々研鑽に努めています。
サンプリングは、お任せください。
更新日時:2018年2月5日